K-5IIsの困ったこと

さて、今日もデジカメの話題。

先々月末に購入したK-5IIsですが前回はいろいろすごいよ~ってところを書いてきましたが
今回はその逆。「こまったなぁ~」ってことを書いてみようと思います。

1.ファイルサイズの肥大
まぁ、高画素になった分、画像データの量が大きくなるのは当たり前。K100Dで600万画素、K10Dで1000万画素、今度のK-5IIsで1600万画素ですからね~。
K10Dと比較して単純計算でJPEGなら約1.5倍。RAWの場合は階調が12ビットから14ビットに拡張されている分も含まれるので約1.8倍のファイルサイズがあります。
後述する「露出の件」の影響でどうしてもJPEGオンリーにはできず
RAW+JPEGで撮っていることもあり、さらに影響大。
あと、連写ができるのも枚数が増えるので影響します。
そんなわけでK10D時代に比べあっという間に
パソコンのハードディスクの容量を食っていきます。
現像処理にも時間がかかるようになりなかなか大変です。
まぁ、このおかげでこまめに写真の整理をするようになり結果として
写真をきちんと管理するようになったという「よかったこと」もついてきました(笑)

2.露出が不安定?
カメラにはオートで露出を決めてくれる機能があるわけですがそれが若干不安定・・・
というか周辺環境に対して過敏な感じがします。
ちょっと構図変えたりするだけで露出が大きく変化したりします。
クセは何となくわかってきているので慣れるか
思い切ってパターン測光をあきらめるかですね。
この件はネットでも話題になっているようで「露出設定がへたくそ」っていうのが
K-5IIsにつけられた評価のようです。
あとレンズを交換すると露出の傾向がガラリと変わるのはいただけない。
しかもレンズによってその傾向はバラバラ。
K10DやK100Dでもその傾向はありましたがここまで大きくは変化しませんでした。
まだ、いろいろ傾向を探っている最中なので何ともいえませんが
レンズを交換するたびに「試し撮り」または「デジタルプレビュー」が必須です。
そのたびに露出補正をかけておかないと
真っ暗な写真や白飛びした写真ができあがってしまいます。(^_^;
これも結果としてちーちゃんが露出に気を遣うようになったという
「いい結果」を生み出しているという噂もあります(笑)

3.背面液晶がきれいすぎる?
これは仕様といえば仕様。鮮やかというかはっきりしてるというか・・・。
いや、見やすいんですよ。ホント。これもK-5IIsの一つの「売り」だし。
ただK10Dと見え具合があまりに違うために
一見「ん?露出トチったか?」と勘違いしてしまうのです。
大半は勘違いなのですが露出が不安定なのもあって
本当にトチっていることもあり、落ち着かない感じ。
ちょっと慣れるまで時間がかかりそうです。

とまぁ、書いてみましたが本当に「困ったこと」っていうのは露出の傾向くらいで
後は慣れの問題ですね。カメラが変わればこんなもんじゃないかな~っておもいます。
現在4500ショットくらい撮っているのですがだいぶ安定した写真になってきました。
慣れきるのも時間の問題でしょう。

ではでは~。

アンドロメダ銀河

IMGP2406

撮影日時
2013年10月31日 PM9:37
PENTAX K-5IIs + SMC PENTAX FA77mmF1.8 Limited
撮影時のサイズ&モード 4928×3264 RAW
露出時間 15 秒
絞り値 2.0
ISO感度 3200
撮影方法 固定撮影(アストロトレーサー使用)
Adobe Lightroom 5.2にてコントラスト調整およびノイズ処理

コメント
ちょっと望遠レンズでも星が点で写るとわかると
すぐさま調子乗ってちょっと無理して
お隣の銀河でもある「アンドロメダ銀河」を撮ってみました。(^_^;
本当はもっと長く露出してもよかったのですが
なぜかキャリブレーションがうまくいかずブレ写真を量産w
天頂手前まで上っていたため三脚が若干不安定だったせいもあるかと・・・。
困ったものです。

こと座

IMGP2398

撮影日時
2013年10月31日 PM9:22
PENTAX K-5IIs + SMC PENTAX FA77mmF1.8 Limited
撮影時のサイズ&モード 4928×3264 RAW
露出時間 60 秒
絞り値 2.2
ISO感度 400
撮影方法 固定撮影(アストロトレーサー使用)
Adobe Lightroom 5.2にてコントラスト調整およびノイズ処理

コメント
星撮影ではこれまで敬遠してきた望遠系レンズでの撮影。
これまでの経験でいえばこのレンズだと10秒超えたあたりから
星がはっきり線になってきます。
アストロトレーサーのおかげで1分でもほぼ許容範囲です。
画面中央にこと座を収めるように撮ってみました。
明るいのがもちろんベガ。
後は平行四辺形と三角形を組み合わせた形にすればいいんですけど・・・
わかりにくいですね。(^_^;

懲りずに夏の大三角形

IMGP2386

撮影日時
2013年10月31日 PM7:02
PENTAX K-5IIs + SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
撮影時のサイズ&モード 4928×3264 RAW
露出時間 120 秒
絞り値 2.8
ISO感度 800
撮影方法 固定撮影(アストロトレーサー使用)
Adobe Lightroom 5.2にてコントラスト調整およびノイズ処理

コメント
懲りずに天の川です。今度は広角レンズで撮ってみました。
このくらいの画角だと星座は撮りやすくていいです。
ちなみに2分露出してますが星はほとんど流れていません。
(全く流れてないわけではありませんが・・・)
昔似たような構図で撮った写真があるのですが
アストロトレーサーのおかげでかなりのたくさんの星を写し込んでます。
以前このレンズを使うときはどんなにがんばっても
20秒から30秒程度の露出でないと星が流れてました。
アストロトレーサー恐るべしです。

夏の大三角形

IMGP2344

撮影日時 2013年10月28日 PM10:37

PENTAX K-5IIs + SMC PENTAX FA31mmF1.8AL Limited
撮影時のサイズ&モード 4928×3264 RAW
露出時間 60 秒
絞り値 2.8
ISO感度 1600
撮影方法 固定撮影(アストロトレーサー使用)
Adobe Lightroom 5.2にてコントラスト調整およびノイズ処理

コメント
標準レンズ(換算46mm)による夏の大三角形です。
そこそこ高感度で撮影しているためかなりの星が写っています。
本当ははくちょう座とかこと座とか写っているのですが星が多すぎて星座がつなげません(^_^;天の川もちゃんと写ってます。
右上端の明るい星が「はくちょう座のデネブ」
右下端が「こと座のベガ(織姫星)」
左下端が「わし座のアルタイル(彦星)」
ねっ?ちゃんと七夕の話通りでしょ?
ちょっと彦星さんが川に飛び込み気味なのが
男としてちょっと切なく思ってしまうのは私だけでしょうか?

天の川

IMGP2377撮影日時
2013年10月29日 PM10:08
カメラ
PENTAX K-5IIs + SIGMA 10-20mm F4-5.6 EX DC(10mm)
撮影時のサイズ&モード 4928×3264 RAW
露出時間 240 秒
絞り値 4.5
ISO感度 1000
撮影方法 固定撮影(アストロトレーサー使用)
Adobe Lightroom 5.2にてコントラスト調整およびノイズ処理

コメント
超広角レンズでの撮影のため、かなり広い範囲が写ってます。
左下に夏の大三角形、右上にカシオペア座。右下に北極星。
対角方向に天の川が写ってます。
天の川をはっきり見せるためコントラストを結構あげてます。
アストロトレーサーは必ず事前に調整作業が必要なのですが
その調整がうまくいかないと星が流れてしまいます。
(ちなみに周辺部で放射状に星が流れているのはレンズの収差のためです)
この写真は「かなりいい線」いっている方で広角レンズとはいえ
4分の露出でこれですからたいしたものだと思います。

ええぃっ!デジカメの技術進歩は化け物か!

というわけで今日もデジカメのお話。

先月末に買ったK-5IIs。 そろそろ1ヶ月近くになるのですこし感想を・・・。

といっても来月1日に後継機であるK-3が発売になるので 何を今更感バリバリなのですが
技術進歩においていかれるとこんなにカルチャーショック受けるんだよ~って
自虐的な意味を込めて書いちゃいます。

まず撮っていて気付いたことがAFの速さです。

K10Dも悪くはないと思っていたのですがK-5IIsは遙かその上をいってました。
明らかに体感が違います。

言葉で表現しづらいのですが AFが作動してピントが合うまでが
K10Dだと
ぎゅ~ん(←大きく動く)ぎゅぎゅぎゅ(←微調整中)、ぴぴっ(←ピントが合った音)だったのが K-5IIsだと
ぎゅん(←K10Dより明らかに速い)ぎゅ(←ほとんど微調整しない)、ぴぴっ、って感じ。
暗い場所へ行くとK10Dの場合微調整の時間がだんだん長くなりより差がはっきりしてきます。 K-5IIsの場合暗い場所へ行ってもあまり変わりません。

そのせいか動くものに対するピントがよく合うようになってました。
甥っ子(幼稚園&小学校)の運動会で使って見ましたが
この後書く連写速度も相まって結構まともに撮れました。
正直予想以上でした。
小学校だとさすがに厳しいこともありましたがそれでも7割から8割程度はOK
幼稚園だと9割以上OK写真でした。
K10Dでも撮ったことあるのですが幼稚園でも6割から7割程度でしたねOK写真。

それから連写速度。
カタログ上、K10Dは秒間3コマ、K-5IIsで秒間7コマです。
違って当たり前ですが K10Dだと「じゃきんじゃきんじゃきん・・・」って感じなのが
K-5IIsだと「くしゅくしゅくしゅくしゅ・・・」って感じです。
意外だったのがシャッター音。静かです。
運動会とかで連写しててもそばにいる人に気付かれないくらいに。
音はK10Dの方が「撮ってるよ~」って感じがして好きなんですけどね。

高感度設定に関してもカルチャーショックものでした。
K10DはISO1600まで。K-5IIsは基本ISO12800、本気出せば51200というもう訳わからないくらいまで感度を上げられます。
感度あげられりゃノイズもひどいんでしょ~って思われるでしょうが
ノイズレベルでいえばK-5IIsの6400がK10Dの800-1600くらいってところでしょうか。
写真用語でいえば2段くらい差があります。
個人の感覚ですが設定や後処理さえ間違えなければISO6400は十分実用に耐えます。

たとえばK10Dなら1/15秒でシャッターを切らねばならないような状況
(ちょっと気を抜くと手ぶれしたりシャッターを切るタイミング間違えると被写体ブレを起こす状況)でもK-5IIsならば1/60秒でOK。
室内など比較的暗い場所で被写体ぶれなどが大きく軽減します。
実際うりさんの被写体ブレがかなり減りました。

とまぁ、年月がこれだけたつと何もかもが別世界。
K10Dを買った頃はいろいろ工夫をして撮っていたものが
今となってはある程度カメラ任せで何とかなるようになってます。
ただその分おもしろくないような気がしなくもなく・・・。便利なのはいいことですけどね。
ただその分今度はK10Dでは「まず無理」だったような写真が撮れそうで楽しみです。

あと一緒に買ったGPSユニットなのですが
ちーちゃんが買った目的はもちろん簡易赤道儀機能(アストロトレーサー)。
いろいろ試してみてますがなかなかいい感じ。
通常星の写真を撮る際には感度を思いっきり上げて(ISO800以上)
星が日周運動で線にならないように露出時間をできるだけ短くして(レンズによりますが長くても30秒)撮ってました。

今回試したところキャリブレーションがうまくいったかどうかにもよりますが
2分くらい露出しても星が点になります。その差は歴然。いやーすごいですわ、これ。
当たり前だけど写真のできが変わります。これが一番のカルチャーショックかもしれません。 今度写真を掲載してみますね。

と、まぁオチも何もないのですが今日はこんなところで・・・ ではでは。

K10Dの限界、そして世代交代。

さて今日はデジカメの話題を・・・

ちーちゃんが以前奥様に買ってもらったK10D 何回か壊れたりいろいろありましたが
つい先日に至るまでちーちゃんのメインカメラであり何かあると持ち出していたカメラでした。

気がついたらK10Dを手にしてからかれこれ6年半の月日が流れていました。
これまでちーちゃんが主に撮っていたのは「風景」
ドライブいったり、旅行に行ったときなどは必ず持ち歩いてました。
レンズも20年かけて集めてきたレンズがすべて使えることもあり
無駄に本数を持っている分レンズもカメラも本当に何の不満もなく使ってきました。

最近の一眼レフカメラに比べてK10Dは

暗い場所(屋内など)におけるAFの精度がいまいち。下手をすると暗くてAFが作動しない。
高感度に弱く、設定上ISO1600まで使えるがISO640~800あたりが常用の限界。

という点で仕様というか弱点を抱えています。
ただこの問題、屋外において全く関係が無いので
風景写真やっているには「不満がない」 ということになります。

さて、話を戻して

そんなK10Dですが、ここ1、2ヶ月でいろいろ不満が生じてきました。
まぁ察しのいい人はおわかりでしょう。 そう、「うりさん」です。
生まれた直後は新生児ってこともあり、あまりジタバタしませんので
いろいろな工夫(置きピンとかすこしマイナス補正にしてシャッター速度を稼ぐなど) をすれば何とかなってました。

ただここ最近うりさんの成長著しくジタバタ度が半端ない。
先日親戚の結婚式があったのですがうりさんがじっとしてないこともあり
写真撮ってもピンぼけするわ感度あげられずにシャッター速度が稼げずに被写体がぶれるわ で、半分以上が駄目写真に。
屋内で写真撮るときはスマホで撮った方がちゃんととれるという始末。
(それだけ携帯のカメラが優秀になったってことですけどね)

カメラの機構上 「絞り」、「シャッター速度」、そしてデジタルになってからは「感度」 という要素が写真に影響を与えます。

絞りは
絞ればピントの合う範囲「被写界深度」が深くなる
ただしその分シャッター速度遅くするか感度をあげなければならない。

シャッター速度は
速くなれば動く被写体が固定される。
ただしその分絞りを開けるか感度をあげなければならない。

感度は
基本的に感度が低いほどノイズが乗りにくい。
ただし感度を下げるには絞りを開けるかシャッター速度を遅くしなければならない。

動く被写体を的確に写すためには絞りはある程度絞って(ピントを外しやすいため)
またシャッター速度もある程度確保して置かなければなりません。
つまりある程度高感度による撮影を余儀なくされます。 K10Dはそこが弱い。
屋外なら関係ないですが屋内になるとどうしてもシャッター速度が遅くなりがち。
かといってうりさんにストロボたくのもはばかられる・・・。
つまりうりさんを撮っている内に「K10Dの限界」ってやつが見えてしまったのです。

そこで奥様と相談してカメラの買い換えを決意。
実はこの秋あたりに新機種が出るとの噂が出ていたのですが
開き直って逆に底値になっていると思われる昨年発売の型落ち寸前のカメラ(K-5IIs)を買いました。 (それでも中級機なのでそれなりのお値段がするのですが(^_^;)
で、予定より安くついた金額でレンズを1本買いました。
ちなみにK10Dを買ったときはK10D本体だけで今回買ったK-5IIs+レンズとほぼ同じ金額でした。

最新機種を待つのも手かと思ったのですがやめました。 金額的なものが大きかったというのもあります。
でもK10Dを買ったときに思ったのですがデジカメの本体って製品寿命を考えるとレンズに比べてとっても短いのです。

K10Dはその発売から2年もしないうちに新機種が出て型落ちしその後新製品が続々登場。
世代でいったらすでに4世代目。 今度買ったK-5IIsとは何もかも違うものになっています。

逆にレンズについては10年前に買ったレンズが未だに現役。
もっというならちーちゃんが20年以上前に買った中古のレンズですら使うことができるのです。 (きれいに写るかは別の話ですが・・・でもきれいに写るものもあります)
余談になりますがちーちゃんが20年前に中古で二束三文のお値段で買ったレンズが
その後、名レンズとして再評価され今ではプレミア価格になってオークションに出ています。
そのくらいレンズは製品寿命が長いのです。

そう考えたとき新機種を初値で買うより底値のカメラを買って新しいレンズを買った方がいいと判断しました。
ちなみに買ったレンズはこれまでちーちゃんが使ったことのない「高倍率ズームレンズ」。
レンズをたくさん持ち歩けないときなどに重宝しそうです。

カメラの方もK10Dの弱点だった高感度の画質とAFの精度が別次元に改善されていて文句なし。
でも逆をいうとそれ以外はK10Dも負けてません。
そういう意味でもK10Dは現役を引退しますが予備機としてがんばってくれると思います。
何より奥様が買ってくれたプレゼントなので簡単に処分するなんてできません~。

あと、おまけになりますがK-5IIsにGPSユニットを搭載することによって
簡易赤道儀代わりの機能を持たせ星の写真を撮ることができます。
というわけでGPSユニットも一緒に購入。
機会があれば星の写真も復活させたいなと思う今日この頃です。

それでは~。