最近、ミニ四駆は…
電池とモーターで速くして初級
さらにローラーとタイヤで速くして中級
さらに車体で速くして上級
と個人的に思っている電池とモーターガチャ依存症の初級者ちーちゃんです。
ローラーとかタイヤとかでどうやって速くすんだよ~わかんねぇよ~。(白目)
さて今日の話題はやっぱり電池……(どんだけ依存してんだよ…)
ISDT C4という充電器をご存知でしょうか?
ミニ四駆する人たちの中にもこれを愛用しているという人が増えてきました。
あちこちのコースに行ってこれかHitecのX4系辺り使って充電しているレーサーさんを見ると「おっ?この人やりこんでるな~」って個人的には思いますw
さて、なんでそう思うか?ってところですが理由はそれなりにありまして
一番の理由は「高価だから」。
通常の充電器の2倍から3倍します。
充電器にそれだけ投資する、または出来るってことはそれだけハマっているってことですからね~。ちなみに私もハマってきたなって自覚したのはこのクラスの充電器(IQ-4X)を買ったとき。今では・・・(以下略
……話がそれました。
このC4、実はファームウェアという機器の制御プログラムの更新を使用者自身が行うことが可能でそれによって機能改善や不具合の修正などが行えるという特徴があります。
メーカのサイトに随時最新のファームウェアが掲載されていて
それをWindowsPCにダウンロードしてC4とUSBケーブルで接続してあとはマウスポチポチで更新完了。PCを使い込んだことのある人ならいたって簡単に更新できます。
と、ここまで読んだ人の中には
「おお~C4って進化するんだ!すげぇ~」って思われた人もいるかもしれません。
ところが……そうはならないのが現実。実は更新することによって使い勝手が悪くなったり下手すると新しいバグが入ったりしてて泣きを見ることがあります。
(これもPCを使い込んだことある人なら「あるある」)
で、C4にもそういう問題があり、さらに言えばがらりと性能が変化する更新もあったりと一癖も二癖もあります。
そこで今回はそのファームのバージョンによる性能の変化を書いておこうと思いました。
ちなみにファームウェアはバージョンダウンも可能です。ただしメーカーのサイトには基本最新版しか掲載されないので以前のファームウェアをできるなら確保しておくことをお勧めします。
そうでなければ昔のファームウェアを探すためにGoogle先生の力を借りるなどして探し回る必要があります。
探せば見つかりますがメーカーサイト以外からのダウンロードはPCセキュリティにおいてリスクがあります。なのでリンク等は貼りません、自己責任でお願いします。m(__)m
ちーちゃんがC4を買った当初ファームウェアのバージョンは1.0.0.11でした。
で、このあたりのバージョンは3Aで充電できるとかできないとか言われていたころ(2018年頃)のやつでそこからバージョンアップを繰り返し2020年1月現在最新版は1.1.0.16。
最新のファームウェアをダウンロードすると更新履歴ってのが表示されますがニッケル水素関連は以下の通り
V1.0.0.11
ニッケル水素の充電方法を最適化したよ!
V1.0.0.14
放電容量の計算が間違っていたから直したよ!
V1.0.0.15
充放電関連は特になし(ファンコントロールやUSB関連の更新)
V1.1.0.6
動作中の表示がより詳細になったよ!
サイクルモードなどで充電、放電それぞれの電流値を設定できるようになったよ!
(逆をいえばこれまではできなかった)
V1.1.0.9、V1.1.0.10
ニッケル水素関連は特になし(他の電池の更新)
V1.1.0.11
設定したものを記憶するようにしたよ!
(これまでは電池を入れるたびにいちいち設定をやり直す必要があった)
V1.1.0.12
ニッケル水素の充電機能を改善したよ!
V1.1.0.13、V1.1.0.16
満充電の電圧を1.55vに調整したよ!
さてさて、ざっと眺めると結構機能改善されてますよね。
特にV1.1.0.6で更新された「サイクルモード等のおける充電、放電の電流設定」と
V1.1.0.11で追加された「設定を記憶する機能」は大きいです。
でもですね~これらの更新の中には大きな落とし穴が隠れているのです。
ヒントは一番最後の更新の内容です。
「満充電の電圧を1.55vに調整したよ!」
ここでおや?と思った人もおられると思います。
充電時の電流設定や電池の状態にもよりますが
ネオチャンプをしっかり手入れして充電すると
満充電直前の電圧は1.55vを超えます。
これを1.55vで止めるってことは満充電の前に充電を停止するということです。
これでは電流値を大きくしてパンチをだそう!といった充電ができません。
また、電流値を大きくすると電圧は上がるのでより浅い段階で停止することにもなりかねません。
この電圧カットといわれる方式は電池には優しいですがミニ四駆においてはマイナスポイントになります。
というわけでV1.1.0.13、V1.1.0.16は充電機能としては減点。
で…実はですね…これだけじゃないんです。
V1.1.0.6からは1.55v、そしてV1.1.0.10からは1.50vでカットされるようにリミッターがかかってます。
なぜか更新履歴にこれらの記載は全くありません。
迂闊にアップデートすると充電能力が低下するという完全な「孔明の罠」なのです
ちーちゃんもこれに気付かずに購入当初ちゃっちゃとアップデートしてしまい
「なんでこんなに充電できないんだろう?」と思ったことがあります。
どちらも1.55vを上回っているのがお分かりいただけると思います。
これは1.0.0.15で充電した時の画像です。
ちなみに1.1.0.6で充電するとこうなります。
↑充電中の画面、詳細情報を表示すると電圧カットの数値も表示されてます。
↑そしてこんな感じで停止します。明らかに途中で止まったようなカーブになります。
個人的な感想ですが1.50vでカットというと感覚的にはパワーレックスMH-C9000の充電、1.55vはX4 Advance(無印)と同じ感じです。1.55vはともかく正直1.50vはお話になりません。
この辺の特性と使い勝手を加味しながらバージョンの選択をすることになります。
というわけでちーちゃん的おススメのバージョンリスト
充電能力重視:V1.0.0.15
このバージョン以降はリミッターがかかるのでこれ一択。
高電流値(2Cとか)での充電はこれ以上のバージョンは役に立たないと思っていいでしょう。ただし管理(サイクル等)に関しては使い勝手が悪いです。
電池に優しくしたい!:V1.1.0.11またはV1.1.0.12
電圧カット1.50vのバージョンです。
充電の際、電池の負荷が最小限になりますのでサイクル等の管理用途では一考の価値はあるかと思います。ただ個人的には1.50vはやり過ぎだと思うので↓のバージョンでいいのかなと思ってます。
バランス型:V1.1.0.16
どっちにも使いたいなってときに。
充電時、電圧カットがかかりますが低電流値(~1Cまで)での基礎充電位ならばさほど電圧が上がらないので無問題。(それでもカットされる可能性はありますが)
高電流値での充電が必要なときは他の充電器等の併用を検討してください。
管理に使うときも必要十分。使い勝手等は上がってますから古いファームよりいいと思います。
とまぁ、こんな感じ。
時々他のレーサーさんから質問されることがあったので書いてみました。
それではまた~。