スピード狂のミニ四駆、フラットとは?(中編)

さて、今回は前回の続きでフラットの色々をお話ししようと思います。

ネットで「ミニ四駆 フラット」と検索して調べていると「カツフラ」という言葉が関連ワードとして登場します。
フラット=カツフラと思われている人も多いのではないでしょうか?

このカツフラ狭義では特定のチューンフラットに対して称される表現です。
カツカツしたフラットという意味らしいです。
当日支給されたチューンモーター(片軸はアトミ、両軸はトルク)を当日慣らして
タイムアタックを行い、順位を競います。
歴史は古いらしくずいぶん昔から行われてきたフラットレースの形式だそうです。
フラットレースというジャンルでは間違いなく主流です。
そう考えればフラット=カツフラというのもあながち間違いではないと思います。

レギュレーションぎりぎりのサイズの大きなタイヤ(超大径)
FRPやカーボンプレートで自作されたバンパー(井桁)
などなど・・・検索すれば多くのマシンの画像がヒットすることでしょう。

速度を出すための独特のフォルム
そしてスピードを追い求めた機能美の塊。(アア、ステキ…

これらのいわゆるカツフラマシンがあまりにインパクト大きすぎて
フラットの世界はみんなあんなマシンだと思われている節があります。
敷居もそれなりに高く、本当に速いマシンを作るためには相当な努力が必要といわれています。

実をいうと・・・
こんなこと言っている私もまだカツフラマシンといわれるようなマシンを作ったことがありませんし、
そういうレースに参加した経験もありません。

つまりフラットの主流を実は全く知らないわけですw
そういう意味では私は厳密にはフラットレーサーとは言えない人間なのかもしれません。
ちなみに何名かのカツフラレーサーさんと接する機会が何度かあったのですが(実は三瀬の店長さんもカツフラレーサー)
どの方(もちろん店長さんも含む)も速度を出すために私とは比較にならないくらい大変な努力をされているなぁと感じました。
そして皆さん気さくでいい人たちでした。ぜんぜん怖くなんかなかったですよ!w

さて、話を戻して…「じゃ、ちーちゃんよ。お前は何をやっているんだ?」と思われると思います。
その答えが「ダッシュフラット」です。

ダッシュフラットは文字通りダッシュモーターを使用したフラットのことです。
ちなみに私が入り浸っているR263三瀬高原サーキット様ではダッシュフラットのレースがメインで行われています。

カツフラと違う点はモーターのパワーが格段に上がるため速度が出しやすいのと
そのおかげでマシンの選択やセッティングがカツフラよりいい意味でも悪い意味でも選択肢が広いという点です。

タイヤの大きさも結構バラバラ。
シャーシもチューンフラットでは比較的軽量なシャーシ(VS、S1等)を使用されるケースが多いですがモーターのパワーがゆえに重い両軸シャーシなどでも遜色ない速度を出すことができます。(しかも結構簡単に)
前回の走行動画も重量級のMAシャーシの走行動画です。
シャーシの選択の幅が広くなり、ものによっては井桁等の改造も必ずしも必要ではなくなります。

そのせいもあって比較的取り組みやすく、売ってるパーツをそのままとっつけた
いわゆるポン付けマシンでもいい線いくこともあります。
あと副次的な効果ですがフラットはコースアウトの可能性やマシンの負担が少なく部品の破損が比較的少ないです。(速度が上がればもちろんそうはいっていられなくなりますが)
ですので初心者さんや子供でも始めやすいし、なおかつ速くしやすいと思います。
実際三瀬のレースでは・・・
子供たちが高度な加工はしてないものの愛着を持って手塩にかけて作り上げたマシンで大人たちのマシンを次々と血祭りにあげる光景がしばしば展開されますw
私も復帰してしばらくは小学生にボコボコにやられてました。今でもちょっと気を抜くと普通にやられますw

↑の画像はR263三瀬高原サーキットのオーナー、HATCHさんにご提供いただいた
HATCHさんご自身のカツフラマシン(左)と
昨年の三瀬Jr.チャンピオンのショウキ君(小学生)のダッシュフラットマシン(右)の写真です。(ご協力ありがとうございます(-人-))
明らかに見た目が違うと思います。
特にショウキ君のマシンは一見ポン付けといっても過言ではないレベル……なのですがナメてかかると普通に血祭りにあげられますw
このマシンはショウキ君の「目には見えない努力の結晶」なのです。

もう一つ、必ずしもフラットの世界だけというわけじゃないですが特徴的な話を一つ……
フラットの世界ではタイムアタック形式でレースを行うことも多く
純粋に自分のマシンがどのくらいの速さで走るかに注意がいく傾向にあります。
そのためミニ四駆の速度評価として「平均秒速~メートル(通称 秒~)」という表現を使います。
計算方法はいたって簡単、「コース全長÷タイム」です。

カツフラのレースでは秒7(秒速7メートル)から速いレーサーさんだと秒8以上で走らせます…チューンモーターで出す速度じゃない…やっぱり頭おかしい(←最上級の誉め言葉)
ダッシュフラットになるとモーターのパワーゆえに速度域が上がり、さほど高度な加工・改造をしなくても秒8以上、場合によっては秒9以上の速度が出ます。モーターのパワーが大きいので当然っちゃ当然です。

ピンとこない方に単位換算して申し上げますと

秒6=時速21.6㎞
秒7=時速25.2㎞
秒8=時速28.8㎞
秒9=時速32.4㎞
秒10=時速36㎞

となります。原付かはたまた飛ばし気味の自転車の速度位でしょうか?

一般的なフラットといわれるものまたは思われているもの(チューンフラット、カツフラ)、そしてちーちゃんがやっているフラット(ダッシュフラット)を書いてみました。
でも、まだまだありますよ?
よく店舗様のレースにおいて「~限定クラス」とか「~禁止クラス」というものがあると思います。
次回はフラットにおけるこれらの話をしたいと思います。
中にはフラットの常識を覆すようなルールもあり意外に変化に富んでるんですよ!

それでは~。

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