スピード狂のミニ四駆、フラットとは?(後編)

さて、今回はフラットレースにおけるいろいろな「クラス」についてお話します。
前回お話しした「カツフラ」も言えば
「当日支給モーターによる当日慣らし」の制限が入ったクラスと表現してもいいと思います。

それ以外にも私の入り浸っているR263三瀬高原サーキットにおいての話(つまり宣伝)になってしまいますが常設のフラットコースのお店らしくいろいろなクラスのレースが設定されています。単純なようで複雑怪奇、でもそれが面白い!そんな感じなものばかりです。

エキスパート

一言で言うと「ポン付けクラス」
シャーシ、タイヤ、プレート等パーツの一切加工禁止。
モーターはチューンモーター限定
ということは…フラットのお約束ともいうべき超大径も井桁も不可です。
一見すると初心者向けのクラスなのですがこれが完全に孔明の罠w
改造に制限がかかるということは改造の多様性が最小限になるということ。
つまり作り手の技術、知識、経験がマシン性能に直結します。
パーツ1つ1つに気を使う必要が出てきて繊細なマシンセッティングが要求されます。

加工不可のくせにパーツに気を使うってことは選別作業が必要ということです。
常連さんの間や店長さんあたりは「選別クラス」とまで称するほどです。
だから「ビギナー(初心者)クラス」ではなく「エキスパート(玄人)クラス」なんでしょうけどね。

ちーちゃんのエキスパートクラス用のマシン
シャーシの肉抜きができないため
素の重量が比較的軽くて使い慣れたVSシャーシを使用。ギヤ比は3.5:1
できるだけタイヤ径を確保するためにX用の大径ローハイトのホイールに
大径用のオフセットトレッドタイヤ(フロントはハード、リアはノーマル)を取り付けてます。(タイヤ径約33ミリ)

小径レブ

文字通り小径タイヤ(直径26㎜以下)でレブチューンモーターという縛りを設けたクラスです。
つまり、超大径は不可。ただし井桁はOKです。
レブチューンモーターというローパワーなモーターで
フラットでは少数派の小径タイヤという組み合わせはなかなか速くするのが難しいと思います。まぁ、速い人はこのクラスでも秒7超えするそうです…(滝汗)

小径レブマシンのちーちゃんの作例
タイヤ径は26ミリでフロントはローフリクション、状況によってはスーパーハード。
リアはノーマルです。ギヤ比は3.5:1。シャーシは比較的軽量なVSシャーシ
ここからさらに井桁にする人もいらっしゃいますが…
私の場合、めんどくさいのでプレートポン付けw
ちなみにこのセッティング、私のオープンクラスと基本が全く同じです。
私はもともと小径(26ミリ)を多用するので細かいセッティングなおすだけで
オープンクラスのマシンに早変わりw
このマシンも小径レブ用ではなく実はオープン仕様のマシンだったりします。

他にも
ノンベアリング(ボールベアリング(ローラー、軸受け等)の禁止)とか素組とか他にもいろいろあります……が、ちーちゃん自身があまり経験がないので解説は省略w
で、最後に三瀬常連としては忘れちゃいけない「ゆるフラ」のお話をしておきます。

ゆるフラ

カツフラとよく似た名前のこのクラス。「ゆるいフラット」の略称だと思います。
話によれば起源はとある有名なカツフラレーサーさんが
「もっと気楽にフラットやろうぜ!」と提唱されたルールなんだそうで
それをR263三瀬高原サーキットで若干のアレンジをして行っているクラスです。
このゆるフラクラス、年間優勝を設定して盛んにレースが行われています。

レギュレーションを簡単に説明すると……
ライトダッシュモーター(両軸はPRO)限定
タイヤ径31ミリまで(市販の大径タイヤサイズ)
ギヤ比はタイヤサイズ26ミリまでは3.5:1、それ以上は4:1まで
井桁はOKだがピン打ちは2か所まで
プラボディ限定、なおかつボディキャッチで止めること。
重量制限あり。片軸:90グラム以上、両軸:95グラム以上(電池なし)
とまぁ、こんな感じ。

場合によっては変更等があったりもしますので
詳細はR263三瀬高原サーキットのHPにてご確認をお願いいたします。

ちーちゃんのゆるフラマシン
シャーシはMSシャーシ。ボディはプラボディのアバンテMKIIIです。
タイヤ径は26ミリ、フロントはローフリクション、リアはノーマル。
なのでギヤ比は3.5:1
写真撮るのを忘れてましたが実はこのままでは重量が足りず
マシンの底の邪魔にならない場所にウエイト(計4g)を取り付けて95gにしています。

さて話を戻して…
さらに大事なのがコンデレがあるってことです。
R263三瀬高原サーキットのレギュレーションには「イケてるプラボディ」と記載されているくらいです。(これが一番難易度高いといううわさもw)
レース前に参加者で投票を行いコンデレの結果でレースのトーナメントに優遇処置が入ります。

このように一般にフラットレースにおける

超大径、井桁、ポリカボディ、軽量化を適度に制限、または禁止することで
バリエーションに富んだマシン作りが楽しめるようになってます。
重量制限&プラボディということから多少重いボディも存分に活躍させることができてレースの際にはすごく個性的なマシンが集まります。
ただ速ければいいわけではない。それがゆるフラなのです。

と、まぁこんなこと言ってもレースはレース。
実際に優勝を狙おうとするといろいろ大変なのは変わりませんけどね。
特に日中のレースにおいては……当日支給のモーターを当日慣らしするという
カツフラと同じ条件も加わりますのでなかなか大変です。
でも、速度もそこそこ、コンデレで個性アピールもできてみんなでワイワイやる感じがとても楽しいですよ♪

さて今回はここまで。
ここまで前編、中編、後編といろいろ語ってみました。
フラットと一言で言えども意外に多種多様で楽しみ方も色々なのです。
ちょっとでも興味を持てたのでしたら……
気軽にふら~っとフラット始めてみませんか?
(↑オヤジギャク)

それではまた♪

追記)
この記事の作成にあたりR263三瀬高原サーキット様に
いろいろご協力をいただきました。ありがとうございましたm(__)m
最近走らせに行けてないですが必ず遊びに行きますので
そのときはよろしくお願いいたします。

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