PCオーディオについて 2

さて、2回目。今回はポータブルメモリプレーヤーで扱うデータの種類について語っていきます。
前回「パソコンで何らかの処理」をしてからデータを流し込むとお話しました。
ここでいう「パソコンで何らかの処理」というのは大半が音声圧縮処理といわれる処理になります。
一般的には「エンコード」と呼ばれます。
CDは1分のデータを記録するために約10MBのデータが必要になります。
HDDタイプのプレーヤーならこれくらいの量でも平気ですが
シリコンタイプのプレーヤではこのままのデータを記録していてはすぐにパンクしてしまいます。
ですからこれを圧縮処理をかけて1/5~1/20くらいまで圧縮します。
そうすればシリコンプレイヤーでもCD以上の量の音楽を記録することができます。
さて、この圧縮処理ですが、昨今さまざまな規格が乱立し使用するプレーヤーによって使い分ける必要が出てきました。
パソコンでも音楽を聴く人にとってはさらに重要な問題になってきます。
いくつかの規格とその特徴を書いときます。
MP3
「PCオーディオ」普及のきっかけになった規格。
規格自体は古いので際立った特徴はないのだけれど何せ古い規格であるがゆえに
たいていのポータブルプレーヤーはこのMP3に対応している。
していないのはソニーのネットワークウォークマン(一部旧機種)くらい。
ビットレート128kbps(ちなみに音楽CDは1411kbps、つまり音楽CDの1/10サイズ)
で「音楽CD並み」とふれこみだが実質は192kbps以上でないと多少の音質劣化が気になることが多い。
WMA
天下(?)のマイクロソフトの音声圧縮規格。
Windowsパソコンならば特にソフトをインストールしなくても使用できる。
使用する手軽さではダントツ。この規格も割と対応機種が多い。
ただしマイクロソフト(?)が嫌いなアップル社や「自社規格しか認めません!」な
ソニー製のプレーヤーは非対応。っていうか対応する気ないんだろうな~~。
MP3よりも高圧縮率を謳っている・・・が実際は「どっこいどっこい」位。
AAC
最近よく聞くようになった規格。規格自体はかなり昔から存在します。
じゃ、なんで最近になってか?っていうとまずアップル社のiPodシリーズがそろって対応していることと
最近巷で話題の「音楽の聴ける携帯電話」がこれらの規格に対応しているため。
MP3よりも高圧縮率を謳っている。実際は「MP3よりちょっとマシ」程度。
Ogg vorbis
マイナーな規格。だがMP3よりもワンランク上の圧縮率を誇り、
しかもすべてのソフトをフリーでそろえることができるため、マニアの間では愛好者も多い。
iPodシリーズ、または国産プレーヤーは相手にする気がないのか非対応。
マニア向けのプレーヤーが多い韓国製プレーヤーに対応機種が多い。
Atrac3
ソニーの音声圧縮規格。MDやHi-MDの技術をパソコンに対して適用している。
対応プレーヤーはソニー製のみ。
っていうかソニー製のプレーヤーはこの規格にしか対応していないものが多い。
そのせいでiPodなどにポータブルオーディオ市場をがんがん食い荒らされてしまうわけだが・・・。
MDから培ってきた技術なので圧縮率も悪くないしそんなに音が悪くなるわけでもない。
決して悪い規格ではないと思う。そのくせ普及率が悪いのはソニーが自社製品だけで
囲い込みをしてしまったからだ。もったいないよね~。
可逆圧縮
ここまであげてきた規格とはちょっと色が違う規格。
MP3をはじめとする規格は「非可逆圧縮」といい、圧縮して元に戻しても圧縮前のデータには戻らない。
何らかの間引きをするわけだ。だから圧縮率を上げると音がだんだんゆがんだりノイズが入ったりする。
可逆圧縮は圧縮して元に戻しても圧縮前のデータに完全に戻る。
つまりデータの間引きは一切行わない。
ただし圧縮率がものすごく低く、もとの半分になれば万々歳。せいぜい70%までしか圧縮できない。
HDDプレーヤーの一部にこれに対応しているものがあり、
アップルのiPodも実は可逆圧縮のデータを再生できる。
ただし可逆圧縮にもApple lossless、FLAC、Monkey’s Audioなどさまざまな規格があり
ポータブルプレーヤーで対応しているのはiPodがApple losslessに
ほんの何機種かのHDDプレーヤーがFLACに対応している。
WAV
いわゆるCDの音そのままを圧縮も何もしないでパソコンにデータとして取り込んだ形。
サイズも莫大になる。
生のデータであるため処理も何もせず読み込めば再生できるとあって
この形式に対応している機種も少なくない。
だがHDDタイプのプレーヤーでもない限りWAVを常用するのは非常に難しい。
HDDプレーヤーを使う人というのはたいてい「たくさんの曲を持ち歩きたい」という動機で購入するので
HDDプレーヤーユーザーでも常用している人はごくわずかじゃないかな?と思う。
このようにさまざまな規格が乱立状態でしかもプレーヤーによって使えたり使えなかったりと
結構難しいものがあります。
次回はこれらのファイルの管理の仕方とニーズにあった使い方を語っていくことにします。
んでは。

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