というわけで先日排熱ファンの修理から帰ってきたVAIO Z(VPCZ14)君なわけですが・・・。
実は今回修理に出したのは本当に壊れていたからでもあるのですが
「最終のメンテナンス」という意味も含まれていました。
保証期間とちーちゃんの使用頻度が高くなる時期を含めて考えると
実は今回が「保証修理」ができる最後の機会になります。
今後は保証を当てにしない運用を目指して行くことになります。
性能的にはまだまだ第一線でがんばれますからね。
Z君はほかのPCには見られないちょっと特殊なハードウェア設計がされています。
その中でも目を引くのが「クアッドSSD」。
SSDというのはパソコンの外部記憶装置、つまり「ハードディスク」を代替するものです。
半導体記憶装置なので振動に強く、省電力、なおかつ高速な読み書きが可能です。
ただしハードディスクよりも容量が少なくハードディスクと同容量のもので比較すれば数倍の価格がします。(それでも最近は随分安くなったのですが)
で、Z君にはクアッド・・・つまり4台のSSDが搭載されています。さらにこれらのSSDを4台で1台のSSDに見立て並列に読み書きさせる(RAID0方式)ことによってただでも高速なSSDをより高速にすることに成功しています。
と、ここまで言ったらZ君のいいとこだけ述べたことになるのですが
話はこれで終わらない。
SSDには特性上読み書きを繰り返していくうちに速度が低下することが知られています。
ただしこれには例外があり「trimコマンド」に対応したOSとSSDであれば速度の低下を抑えられます。
この「trimコマンド」、ネットで調べてみると情報が錯綜していてわけがわからないのですが
現在の有力論で言うと
1. SSDが「trimコマンド」に対応していること
2. Windowsで言うとWindows7ないしそれより最新のものであること
3. ドライブ単体での運用であること
4. 3以外でも特定環境下でのRAID0運用であること
以上の条件を満たさないとSSDの速度は使えば使うほど速度が低下していくということになります。
で、Z君の場合は1は対応確認済み、2はWindows7なので問題なし、
3はRAID0運用なので×、4はというと・・・詳細な条件は書きませんが
実は最新のPCでようやく満たせる条件です。
「2年前の最新型」のZ君には満たせるはずもなく残念ながらこれも×。
というわけで「使えば使うほど速度が低下していく」ということになります。
Z君においても体感こそできないもののベンチマークの数字で購入当初から1割ほど速度が低下してました。
またSSDには「書き換え可能回数」に制限がありバンバン書き換えていると「故障」ではなく「寿命」を迎えてしまいます。
(ただしどのくらい書き換えたら寿命になるのかはSSDによって差があるようです。実際のところこれも諸説入り乱れていてよくわかりません)
そういうことで保険的な意味になってしまいますが必要以上の書き込みを行わない運用がSSD運用の「キモ」にもなっています。
では、どうするか・・・。今現在の構成は下図の通り。

まぁ、これでも別にいいんでしょうが万が一SSDのうち1基でも故障すると即「修理行き」になります。しかもすべてのデータがパーです。
さらに言うならばこのSSD、SONYの特注品で一般での入手はほぼ不可能。
したがって保証が切れたらメーカー修理の揚句に莫大な費用(十数万というウワサ)がかかることになります。そうなると買い換えたほうが早いって話になるかもしれません。
つまりSSDの寿命はZ君自身の寿命に直結するのです。
さらに先ほど述べたtrimコマンドの件を考えると長期間の運用という点からみてもあまりいい構成とは言えません。
で、最初に考えたのが下図の通り。

違いはわざと1台のSSDを単体運用にすること。さらにそれにWindowsをインストールします。
残りの3台はデータ保存用として運用します。
この場合、SSD1に対してだけ「trimコマンド」が発動します。
そのドライブをシステムドライブとして「隔離」することによって残りの3台の書きこみ量を大幅に減らせます。
通常、書き込み作業の大半はシステムドライブつまり「Cドライブ」で行われます。
それらをSSD1に集中させてしまおうということです。
ただしこのプランは「速度の低下」は防げても「故障」「寿命」の問題は変わらず存在します。
寿命だけでいえば書き込みがSSD1に集中しますので
理論上、最初の構成より早くSSD1が寿命を迎えます。
(それがいつなのかはわかりませんが)
今後も末長くZ君に活躍してほしいちーちゃんとしては採用しづらいプランです。
そこでちーちゃんが考えたのがこのプラン。

あれ?と思われた方。あなたは正しいです。(笑)
これまでのプランはDVDドライブが何気なく記載されていました。
そこがなぜかこのプランでは汎用SSDに変わってます。
裏技なのですが世の中にはいろんなものがあるもので
ノートPC用のDVDドライブをSSDないしHDDを入れるケースに
変えてしまうものがあるのです。
実際ネット上にはそのような方法でVAIO ZのDVDドライブを換装している人がいるようです。
このプランの利点は
システムを汎用SSDにするためSSD1~4すべての書き込みを大幅に抑制できること。
汎用SSDなので故障した際や寿命迎えた際の交換が容易。
汎用SSDは単体の運用になるので書き込みによる速度低下を抑えられる。
逆にデメリットは
いわゆる「改造」なので何が起きても自己責任。
光学ドライブはどうすんの?
です。
メリットについては懸案事項がすべて解決することになります。
問題はデメリットのほうですが自己責任は覚悟の上なので良しとします(え~?)
光学ドライブについては最近使用することも少なくなってきていることと
ポータブルタイプのUSB接続の光学ドライブがお手頃価格になっているということでそちらで対応することに。
こうして修理して帰ってきたばかりのZ君なのですがかわいそうに
ちーちゃんに改造されちゃうことになりました。
次回は改造手術の話をしたいと思います。
ではでは~。