USB電源のお話

USB電源を使用する充電器が増えてきました。

X4miniやC4evo、PD60などなど……
これらの充電器にはACアダプタというものがなく、ある意味電源供給に関してはユーザー任せになっています。
それゆえに充電器の性能が発揮できなかったり最悪使えないっていうケースも発生します。
今回はその辺を少しお話ししたいと思います。

元々USBの電力供給は5Vの電圧で0.5Aつまり2.5W程度の電力しか供給することを想定していませんでした。
スマートフォンの普及やタブレットPCなどの登場により5Vで2.1A(10.5W)まで供給可能になったものが出現しました。
ちなみにX4miniはこれを動作電力としています。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO211)
↑X4miniの入力端子のところに5V 2.1Aと書かれています

昨今はさらにより高速な充電に対応するための規格が登場しています。
QuickCharge(以下QC)とPower Delivery(以下PD)です。
以前はこれらの規格は互換性がなくトラブルの元でしたが現在は互換が進んでいるそうです。QCは最大18Wまで、PDは最大100Wまで対応しています。

ちなみにQCに対応している充電器はISDT N8、C4evo、PD60など
PDはISDT C4evo、PD60です。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO169)
↑PD60の入力端子のところにはQC、PDともに対応していることを示す記載があります

で、問題になるのが
対応しているACアダプタやモバイルバッテリーならどれでもいいの?ってこと。
対応品でも供給限界電力が設定してありQC対応12WとかPD対応30Wとかものによって様々です。
当然ですが電力供給量が多ければ多いほど高価になっていきます。
強制的に電圧指定して電力を取り出す「トリガー」といわれるもので12Vを取り出して無印C4などに電力供給するという使い方も最近言われるようになってきており、
その際にはどれだけの電力を要求するのかを見定めないと無駄に高価で大きなアダプタを買う羽目になったり逆に動作電力が足りず動かなかったりというケースも発生します。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/17 sec, ISO1870)
↑トリガーといわれるデバイス。ケーブルとUSB電源の間にかませることによって電圧を設定することができるようになります。またケーブル自体にこの機能を内包したトリガーケーブルといわれるものもあります。設定等が面倒な人はそっちを選ぶのも手です。ちーちゃんはこういうギミック大好きな人なのでデバイスの方が好きです。
(だからたくさん持っているw)

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/33 sec, ISO308)

↑このようにトリガーを使うと本来ACアダプタで使う充電器もモバイルバッテリーで使うことができるようになります

ちなみにISDT N8やC4evoやPD60等は実は動作電源について厳密な規定をしておらず
もし電力が足りないとその分パフォーマンス落とすよ!という感じになっています。

で、これらのうちPDがちょっと複雑になっていまして……
最大100Wまでの規定なのですが設定する電圧によって取り出せる電力が異なるというちょっと落とし穴な規格です。
具体的に言うと

5V-3A=最大15W
9V-3A=最大27W
(12V-3A)=最大36W
15V-3A=最大45W
20V-3A=最大60W
20V-5A=最大100W(対応のケーブルを使用した時)

となります。
まぁだいたい機器の裏側見ればそれらが全部書かれているんですけどね。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/110 sec, ISO50)
M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO51)
↑PD対応45Wのモバイルバッテリー(上)とUSBのACアダプタPD30W(下)

ちなみに12Vのところを()でくくったのは本来PDに12Vという電圧は設定されていないからです。
ですので12Vに対応していない機器も存在しています。
実際の画像のACアダプタのほうはよく見ないとわかりませんが12Vの記載がありません。ただ対応している機器も結構あるので参考に書いておきました。
12Vあってもいいと思うんですけどね~。
12Vでしか動かない機器って結構あるのでそういう機器を動かそうと思う際は「12Vに対応しているか?」も注意して選ぶ必要があります。

見てわかると思いますが最大100Wだからって5Vで20A出せるわけじゃないんです。(そんなことしたらケーブル燃えそうです)
これらを踏まえてACアダプタなりバッテリーを選ぶ必要があります。
もし要求電力が25Wとかであれば30W対応の物であれば事足りるってことになり、
取り出す電圧が15Vと決まっているときは45Wあればよく60W対応の物でも45Wしか取り出せないということになります。
また複数ポートあるものは同時に使うと出力が変わるのでさらに注意が必要です。
もう選ぶの嫌になるくらい複雑ですね・・・(´・ω・`)

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/100 sec, ISO72)
↑複数ポート使用した際の性能まで細かく書かれているUSBのACアダプタの画像。
このアダプタはPD対応のUSB-Cポートが2つ、QC対応のUSB-Aポートが1つあります。
単独ではPD1で65W、PD2で30W、QCで30W(QCって最大18Wって話だった気が…)出せることになっていますが総出力が65Wなので併用すると配分が行われ出力が低下するという仕組みになっています。

じゃ充電器動かすにはどのくらいあればいいんじゃ~!って話ですが
トリガーを使ってACアダプタがある機器を動かすときにはACアダプタに出力が書いてあるのでそれを参考にしてください。
中にはACアダプタ以外の電源も想定されている充電器(無印C4:12-24Vとかエナジャイザー:12-16Vとか)もありますが基本的にACアダプタに従うのが妥当でしょう。
USB電源機器の場合なかなか難しいのですがちーちゃんは以下の式を用いてざっくりとですが計算しています。
根拠は何もありませんw
これが何となくテスターの計測値と合うので使っているって感じです。
(したがって計算が合わなくてもちーちゃんは全く責任を負いません、悪しからず)

(電池の本数)×2×(充電電流)=(要求電力)

*電池の本数はつなぎ方を問いません。
一部のラジコン用高機能充電器にこの計算式は当てはまりません。もっと電気食います。

例えば
C4evoの場合、4本の電池を最大1.5Aで充電するので

4本×2×1.5A=12.0Wで12Wではギリギリなので余裕をもって18W辺りがよさそうです。

PD60で2本を最大6Aで充電すると・・・

2本×2×6A=24.0Wとなり30WあればOK
(
6Aとか怖くてやることはまずないですがw)

みんな大好きエナジャイザー(動作電圧12-16V 電池4本を2.5Aで充電)をトリガーで電圧指定して動かすことを想定すると

4本×2×2.5A=20Wとなり12V2Aの24Wか15V2Aの30WあればOK
(エナジャイザーのACアダプタは16V1.3A=20.8Wなのでだいたいこんなものでしょう)

こんな感じです。

ぐだぐだと小難しい話になりましたが
USB電源って楽チンそうで意外に難しいぞ!
ってお話でした。

ちーちゃん的にはUSB電源の利便性は認めますが負荷に対する不安定さがぬぐえないので安定化電源から取る電源が一番だと思っています。(キリっ)
↑今までの話全部台無しw

ではでは~。

ステータスを一つにガン振りした充電器(ISDT PD60)の話

ちーちゃんの「怪しい充電器ショッピング」の後半戦です。
続いてご紹介する商品は・・・・・・ババン!ISDTのPD60!
こいつはC4evoと同じメーカー製品とは思えないくらい特定機能に性能を振り絞った充電器です。

まず驚くのが大きさ。めちゃくちゃ小さいです。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/50 sec, ISO58)
↑他の充電器と並べてみると小ささがよくわかります。

それからインジケータ、液晶が搭載されていないためほぼ充電状況がわからないw
ボタンも選択ボタンと充電開始/停止ボタンの2つだけ。選択ボタンは長押しして電池の種類、短く押して充電電流を選択します。
設定が完了したら充電開始ボタンを押して充電開始、もう一度押すと手動停止します。
使い方はこれだけ。説明書ほぼ不要w
充電開始しても小さなインジケーターが付くだけで状況は一切表示なし
充電終了時はこれも小さなインジケーターが変わるだけで音すらなりません。

↑インジケーターの説明。これがすべて(^-^;
(NiMHモード、2Aで充電中)

すべて俺に任せておけ~!!お前はそこで黙って見てな!
といわんばかりの潔い充電器です。
ちなみにこいつもファームウェアの更新に対応しています。
(でもパソコンにつないでISDTのアプリつかわないとバージョンがわからないw)

スペックは
ニッケル水素は1~12セルまで
充電電流は1,2,3,6Aの4つから選択

充電専用ですので放電等の機能はありません。

ミニ四駆の場合だと画像のような感じで2セルの電池ホルダーをつないで充電するパターンになると思います。
ラジコン用の充電器でやる感じと同じです。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/25 sec, ISO272)
↑キーストンの2セルのバッテリーホルダをつないでこんな感じ。

で、さっそく充電してみたのですが・・・・・・

なかなか充電が終わらない・・・満充電の電池を充電してもなかなか終わらない。
もしかしたらデルタピークの検知をあえて一定時間しないようになっているのかもしれません。
ラジコン用充電器とかで設定できる機能でピークディレイとかピークロックとかいうやつです。
真偽のほどはよくわかりません。なんせ情報表示が全くないのでw
充電状況がわからないということもあってうっかり目を離すと電池が熱々になります。
情報表示を全くしないくせに随分と危なっかしい充電をするもんです。
ある意味「漢らしい潔さ」を感じます。
したがって使用の際は細心の注意を払って使うことになります。
(特に高電流値での充電は破裂の元です)

ただ面白いこともあって充電中に電流の値を変えることができます。
1Aで充電してたけど2Aに変えたい~!ってときにボタン一つで変えられます。
そんなことあるの?って思われる方もいると思います。

あるんです!(楽〇カードマン風に)

それが追い充電の時です。追い充電は出走タイミングに合わせた充電を行わなければならないためしばしば状況の変化によって仕上がりを早めようとか遅らせようってことがあるんです。
その際に電流値を上げたり下げたりするということがあります。
ラジコン用充電器の大半も充電中の電流値変更ができて追い充電の際は状況を確認しながら、なおかつ電池の温度などを監視しながら充電を行います。

このPD60、以上のことから追い充電に向いている充電器といえそうです。
って言うかほかの用途にはリスクが多すぎて使えませんw
C4evoがステ振り失敗したキャラならこのPD60は特定のステータスだけに振り切ったため特定の状況だけでは強いけどそれ以外に全く役に立たないキャラでしょうか?
ってかなんで1、2、3ときて6なんですかねぇ~?
4Aや5Aの設定もあったら使いやすいんですけどね~。

ポケットに収まるサイズなのとUSB電源で動くってことから
通称「爆弾」といわれる使い方をしてみても面白いのかな?って思います。

と今回で「ちーちゃんの怪しい充電器ショッピング」は終了です。

でももうちょっとだけ続きます。
次回は今回登場した充電器のようにUSB電源を使う充電器が増えてきたのでその親電源にあたるUSB電源のお話をしてみようと思います。
X4miniやC4evoが満足に動いてくれない!と思っているそこのあなた!問題はUSB電源かもしれませんよ?

ではでは~

ステータスをまんべんなく振った充電器(ISDT C4evo)の話

最近新830を回るようにできなくてやさぐれているちーちゃんです。
回らんのよね~(´・ω・`)

さて、今回も充電器買ったんですよ~の話なんですが今回は某中国の通販サイトで買いました。
過去にも買ったことあるのですがいつもよりずいぶん時間がかかるようになっていました。
あれの影響でしょうね…まぁ、それでも2週間程度ですけどね。

今回紹介する充電器は日本でも売っているのですが「高い!」1.5倍から2倍はします。
ただ中国のほうは安い分いつ届くかわからないし、保証はお察しだったりするんですけどね。

というわけで今回購入した充電器はどちらもISDT製のPD60という充電器とC4evoという充電器です。
なんで買ったかって?最初はC4evoを狙っていました。
前回X4 Advanced mini(以下X4mini)と比較したくて・・・まぁ値段は倍くらいしますけどね。
twitterでもちらほら使っている人がいたので使ってみたくなったんです。
それがクーポンとかで安くなりそう(送料込み\5500弱)だったので買おうと思ったら
なんかめちゃ安い充電器(PD60)(送料込み\1900弱)をおススメにあげてきたのでついでにポチったんです。

だからどっちかというとC4evoに期待をしててPD60はなんか使えりゃいいや~程度の感じでした。ちなみにPD60のほうがあとで注文したのになぜかPD60のほうが先にやってきました。(中国のお買い物はこんなことがざらにあります)

  M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/33 sec, ISO163)
↑C4evo

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/33 sec, ISO378)
↑PD60

これらの充電器の特徴は「USB電源」を使用すること。モバイルバッテリー等で外でも充電できるってことです。これはX4miniと同様です。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/33 sec, ISO139)
お外でも本格充電?!お手軽セットw(参考例)

機能的には

PD60(充電)

X4mini(充電、放電、リフレッシュ)

C4evo(充電、放電、リフレッシュ、サイクル)

の順に機能が増えていきます。ちなみにお値段もこの順に上がっていきます。
(AmazonでPD60が約3300円、X4miniが約4500円、C4evoが約9000円)

USB電源でこれだけできるってのはC4evoすごいですね。
ただ・・・だったらもうちっとお金出して無印C4(Amazon約12000円)でよくね?って気もします。
その証拠に無印C4と比べて

充電電流が1.5Aまで(無印は3A)
放電が1.0Aまで(無印は1.5A)
サイクルは5回単位(5,10,15…)でしか設定できない。(無印は1-66回まで1回単位で設定可能)
ACアダプタが付いてない(当然っちゃ当然)
しかも12Vや9Vで電力を供給する高速充電規格を使わないと
充電等に制限がかかる。

などなど無印C4に比べて劣っている部分も多数あります。
その代わり

デストロイモードと呼ばれるなんかニュータイプを殲滅しそうな謎なモードがあったり
デルタピークの設定ができるようになったり

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/20 sec, ISO256)
↑デルタピークの設定があります。

と、追加や改善がみられる箇所もあります。
もちろんISDTお得意のファームウェアのアップデート機能もC4同様にあります。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/20 sec, ISO375)
ファームのバージョンは画像の通り。

で、さっそく使ってみましたが
まず最初に気になったのが電圧カットしているところ
カット電圧は1.55Vです。無印C4の最新ファームウェアと同じですね。
デルタピークが設定できるのですがたいていの場合デルタピーク云々の前に充電が停止します。
デルタピーク設定意味なしです。
無印C4に対しても思っているのですが「カット電圧も設定できたら完璧なのに・・・」って思います。

と思いながら弄っているとオートモード(電池の種類を自動判別)の時は電圧カットしていないことが発覚!
ただ・・・オートモードだとデルタピークの設定は出てきません。
いろいろ惜しい感じですね。どうしてこうなった・・・・・・。

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/20 sec, ISO1025)
↑Ni-MHモードで充電した時の充電のグラフ

M2101K6R (6.04mm, f/1.9, 1/25 sec, ISO886)
↑オートモードで充電した時のグラフ

放電等は無印C4とほぼ同様。サイクルも回数設定の件以外がほぼ同等。

といった感じでevoとついて進化したと見せかけて
無印C4以上にいろいろ中途半端なところが増えたって感じです。

外でも使える
管理もできる

・・・んですが
充電にウエイト置くならX4mini買った方が幸せになれるし、
管理にウエイト置くなら無印C4買った方が幸せになれる・・・
しかもX4miniと違って普通の5VUSBでは本気が出ず、12V対応の高速充電対応のUSB電源が必要(場合によっては追加投資が必要)
と、どれも中途半端な充電器です。
例えるなら完全にステ振り間違えてどれも中途半端になってしまったRPGのキャラみたいな感じです。

今後のファームウェアの更新に期待かなぁ、これは無印C4にも言えるんですがデルタピーク設定を残しつつカット電圧も設定できればいろんな用途に柔軟に対応できるんですけどね~。

次回はPD60のお話をしようと思います。
ではでは~。